農園からの風 2014年&2013年

 

December 15, 2014

農閑期のはずなのですが、「月と星」は何故まだこんなに忙しいのでしょうか。

これも種採りをしているが所以。。。。

ハウスには脱穀や袋入りを待つ子達が並んでいます。

 

そして、すでにキャパオーバーの田畑を管理しているのに、もう一枚を開墾しなければ来年のアブラナ科の母本株を植えるところがありません。これも一番広い畑の排水性が悪く、二十日大根でさえまともに育たないためです。ちなみに前回お話した、パープル・スプラウティング・ブロッコリーの母本の悲劇はこの畑で起きました。心配だったので使いたくはなかったのですが、他に畝がなく。種採りは野菜栽培の何倍もの労力、畑面積、資材費が必要です。自家採種が減ってしまうのも理解できます。

 

この地区ですぐに使わせてもらえる田んぼは3枚。どれも日照条件は良いとは言えず、恐ろしいほどの草刈り面積が付いてきます。その中で最もよく管理されてきた田には急な斜面のすごい広さの草刈面積があり、スコップでも掘れない、水をためるための硬い層(硬盤)がしっかりと。アブラナの根菜類には。。。

 

あとの2枚は数年間放棄されており、カヤとセイタカアワダチソウでびっしりです。これらは地上部だけでなく、地下部にも根がはびこっており、草を刈っただけではとても使えません。ユンボ(ショベルカー)で根を掘り上げる作業が必須!土もとても痩せており、先日掘ってみましたが、作土層は灰色でわずか10cm。

 

そして、さらに考えなければならないのが猪対策。どのようにフェンス等を張り巡らせるか。日本の山間地で農業をする苦労は草刈と獣害です。これがなければどんなに楽か。。。エールを送ってくださ~い。

 

December 1, 2014

秋・冬野菜の大根、カブ、人参、白菜、葉物の合計14品種の母本選抜とその移植が無事に終わりました!

ふ~~~。

残るは大根3品種、キャベツ、ブロッコリー、ロマネスコを春までに。

 

来春はいったい何本の防虫・雨除けトンネルを建てることになるのでしょうか。今から資材を調達し、今春の経験をもとにさらに効率的な設営を考えなければと今から気合が入っています。

今年は最初の5本を建て、その資材費の高さにあと10本をどうしようかと悩み、一時とん挫してしまいました。資材カタログやネットで調べ、ホームセンター巡りをしている間に、花はどんどん咲いてしまいます。人工授粉を始めるのは全母本株の6-7割の花が咲き始めたころ。

しかし、初めからネットを掛けていないと、すでに開花し自然受粉してしまった花を摘み取らなければなりません。

その数、何百?何千?罪ですねぇ。。。。

 

そんなことをしながらもやっと最後の品種に。

パープル・スプラウティング・ブロッコリー!

最優良株がそろそろ受粉の時期と勇んでいくと、

「あらっ、まだ咲いてない?」

「えっ、花がない?」

「蕾もない?」

「葉っぱもない?」。

主茎のみ残った株は色とりどりの虫に覆われた哀れな姿に。母本株がアブラムシに覆われることはあっても、ここまで食べつくされるとは聞いたことがありません。それから2週間は毎朝、毎夕、虫取り作業に追われることに。

暖冬だったため異常なほど虫が多い春だと、周りの農家さん達から聞きました。「あれで暖冬?ギョ!」。

今週は冷え込むものの、その後は平年より暖かいとの予報です。南無阿弥陀仏。。。。。

 

November 17, 2014

昨年からのお客様はこの時期のセットにおイモ類が少ないなと思われているかもしれません。

去年の里芋とサツマイモは豊作で大活躍してくれました。ところが、今年の里芋は生育が悪かったところに猪攻撃にあい、一枚の畑は全滅。赤目芋セレベスはその畑にしか植えていなかったため、残念ながら今年は登場できません。石川早生と新品種の大野芋はなんとか数株残り、1-2回はお届けできると思います。サツマイモの悲劇はすでにお話ししましたが、実は第三話が。。。。

 

この時期にセットに入れられるように早めに収穫した鳴門金時は温度計と共に保管され、15度以上を追熟期間中維持でき、いざ登場!という時によく見てみると8割近いお芋に傷みが!どうして!!! 

土間に置いてあったため、湿気が上がってきたことで傷み始めてしまったようです。とほほ。。。。トコトンついていない年でした。来年、まだサツマイモを作る気力が残っていたら追熟不要の品種を考えております。でも、ご安心ください。これからのセットにはお芋達の不調をカバーしてくれる色鮮やかな根菜類がお目見えします。どうぞお楽しみに~。

 

November 1, 2014

先週はみごとに収穫機(バインダー)で稲の収穫ができました!

去年の手刈りの苦労は二度としたくないと、田植え前に田んぼの二辺に溝を掘り、暗渠パイプもいれて排水性をよくしたこと、そして、去年よりも早く田の水を抜いたことが功を奏したようです。とは言ってもスニーカーで入れるぐらいの状態であるのが理想の地面はかなりまだぬかるんでおり、長靴は必須でした。バインダーも何度もぬかるみにはまりましたが。最後にはそこから脱する方法も見つけ出し、2年目の稲刈りは大きく前進しました!

 

そして、畑では蕪や大根の母本選抜が始まっています。母本選抜とは種を採るための株を決め、それらを一か所に植えなおします。大きさや重さを量り、根の状態を観察し、最後には切ってみてス入りや味を確認します。条件に合った株が定植され、無事に越冬すると来春に花を咲かせ、種を実らせます。2年目の根菜類は夏の果菜類よりも明確に地力の向上を物語ってくれます。昨年は小カブにしか育たなかったけれど今年は立派に中カブの大きさまでに。先週、収穫されたサツマイモは大きすぎるほどで、近所の慣行農法(農薬や化成肥料使用)の農家さんが「無肥料*でこれだけできるのか」、「無肥料いいかもな」なんて。そこは一番人から見える畑で昨年は何を蒔いても植えてもさっぱりで、閑古鳥でした。それが今年は畑からはみ出さんほどに野菜たちが生き生きと育っています。

バイオダイナミックの効果が目に見えるようになってきました!

 

*「月と星」は無肥料栽培ではありませんが、化成肥料や堆肥を使用しないためご近所の農家さん達はその様に思っています。

バイオダイナミック農業の「肥料」は天体からのエネルギーであり、バイオダイナミック調剤です。

 

October 31, 2014

ついにサツマイモの鳴門金時がすべて収穫されました。

「サツマイモの悲劇 第二話」

(第一話はSeptember 17, 2014)

8月の思い出したくない6日間。。。

 

ある出荷の朝、まず一番に朝露が付いた状態で収穫するナスを取りに家の目の前の畑に。畑の一番手前の畝で元気な茄子達を収穫していて、「あら?ナスに泥が付いている???」。ひとまずナスやピーマンでいっぱいになったコンテナを持ち帰り、次なるオクラやトマトを取りに戻ってきた時にふと畑の奥に視線を向けると、「えっ!里芋の茎が折れてる!」茎や葉は踏み潰され、根元は掘り返された無残な状態。となると彼らの好物は?慌てて振り返ると。。。サツマイモも見事に食べ荒らされていました。

イノシシです。「月と星」始まって以来の深刻な被害。

 

それから6日間、本来なら秋播きの準備をする貴重な時間がイノシシ対策に費やされてしまいました。イノシシに詳しい農家さん達にも見てもらい、推測される進入路を防ぐものの翌朝には次の作物が荒らされている。早春から大切に育ててきた野菜達が無様な姿に変わり果てているのを見るのはとても辛く、毎朝、畑を見るのが本当に怖かったぐらいです。

 

今年のイノシシの被害は異常なほどでした。行政に対策を問い合わせても「自助努力でお願いします。」との回答。大の大人が自分で箸を持たず、スプーンで食べさせてもらっているような食料自給率の国は農地を守ろうという姿勢が全くないことを痛感しました。耕作放棄地の増加は農家の高齢化よりも獣害の深刻化が一番の理由です。国土の7割を占める山地から出てくるイノシシ、鹿、猿等の野生動物は昼はダンプが通るような道路沿いの家の軒先まで食べ物を取りに来ます。若者でさえ猿の被害がある農地は借りません。

 

就農活動を始めた当初、日本には美しい田園風景がほとんどないと気がつきました。山並には高圧線の鉄塔がならび、田畑は農家の自助努力によって資材費と労働力を費やしたトタンや金網が張り巡らされています。美しい田園風景はその国の食に対する真剣さの表れであり、それを維持するために本格的な経済的支援があります*。農家として自国の農業の現状を知り始め、憤慨すること落胆することの連続です。でも、それは変えられると信じています。

 

*日本の農家の所得に占める補助金の割合は15.6%、アメリカの穀物農家は50%前後、欧州ではフランスが90.2%イギリスが95.2%スイスが94.5% (三橋貴明著「亡国の農協改革」より) 「月と星」は0%。

 

追記:ほぼ全ての作物を2枚以上の畑で作っております。収量は半分以下に減りましたが、サツマイモ(2ヶ月の追熟後)やサトイモはこれからのセットに登場します。

 

後日談:獣害対策は地方自治体によってかなり温度差があるようです。隣の市では行政が対応しています。さらに国としても山際に柵を設置するための支援があるのですが、ここの市では役所が失敗を恐れ全く動かないそうです。

 

October 22, 2014

レタス レーヌデグラースの登場です!一般的にレタスはそれほど地力がなくても育つのですが、それもかなりの品種差があります。このフランスで愛されてきた品種は肥沃な土がお好み。昨秋は何度播いてもほとんど発芽せず、なんとか芽が出た苗を定植しても育たず、すっかり忘れてしまったほどでした。それが今春、ケールの母本株のトンネルの中に見慣れないレタスが。「この子は誰?」としばし考えた後、やっと思い出しました。200粒近く蒔かれた種から唯一育った株。種を採らねば!レタスの種は湿気に弱く、日本の気候で採種するのは難しい野菜の一つです。それでも無事に種を実らせてくれました。8月末に播いてみると見事な発芽率。定植した株は全て元気に育ってくれました。火を通しても美味しいです。どうぞご堪能ください。

 

October 15, 2014

「月と星」の野菜と稲は二週続けての台風の到来をなんとか乗り越えてくれました。「頑張ってくれて有難う!」という想いで台風一過の澄んだ空気と心地よい北風を受けながら田畑を見て回りました。ふと視線をあげるとすでに木の葉の色が変わり始めています。この地域は神聖とさえ感じる丘のようにポコポコとした山々に囲まれています。春播きが始まった3月からの猛烈な忙しさが少し落ち着き、久しぶりにこの景色を眺めていると、10ヶ月間の就農地探しの最後の最後に偶然この土地に巡り合ったことが思い出されました。

「この山々に宿る精霊に引き寄せられたのかしら」なんて考えながら楽しい一日が始まりました。

 

October 6, 2014

今回の台風18号は適度な雨をもたらせてくれて感謝!

そこで終われば良かったのですが。。。。そうは行きませんね。

今年一番の強風が田畑をいじめてくれました。夜中からビュービュー吹き荒れる風音を聞きハラハラで、夜明けとともに外に出ると。

被害は???

前日にかなりの葉を落としていたものの種取り用のオクラは何本か傾き、四角豆、ゴーヤ、四葉キュウリのネットは危ない状態に。種採り用のモロヘイヤも大根の上に圧し掛かり、ピーマン類は根元から倒れたものも。土用干しをしていない田んぼの稲は予想ほどではないものの、かなり傾きました。これから活躍の野菜達も丸一日の強風でかなり可哀想な状況です。

明日からのお天気で19号到来の前に持ち直すことを祈っています。

 

September 29, 2014

金木犀の香り漂う爽快なお天気のもとでの畑作業は最高です。

9月の2週目からやっと日差しが戻ってきました。日照不足で生気を失っていた野菜達は生き生きと蘇ったかのようです。嬉しい晴天が一週間ほど続いたある日の晩御飯。なぜかその日は茹で野菜に塩以外の調味料を使う気になりませんでした。箸を取り、島オクラを一口食べると「あれ?」、次に越谷インゲンを口にし「あれれ?」、そして、もう一つ四角豆をパクリ「あれれれ?」。

「お・い・し・い!!!」。

実は今年の夏野菜は昨年ほど美味しいとは思っていませんでした。畑の土は確実によくなり、自家採取した種の力強さは目を見張るほどです。それなのになぜか納得いく味ではなかったのです。「昨年は自分の畑からの初収穫という感動が大きかったのかしら」とも考えていましたが、この時に謎が解けました。地力、種の力、天水、そして、種まきカレンダーを使うことで天体からのエネルギーを取り込んでいることに加え、野菜には太陽からの愛情がタップリ必要だったのです。

日光の大切さは十分に分かっていました。雨除けの透明のビニールが日を遮るだけでトマトの味は変わります。また、できる限り日中は天井のビニールを開き、直射日光が当たるようにしても、今春の育苗ハウスで育った苗は昨年の直射日光だけをたっぷり浴びた苗ほどの力強さはありませんでした。(しかし、昨年は地温が足りず腐ってしまった種もあり、何度も播きなおすことに。夏野菜の収穫開始はひと月近く遅れました。)

日光を浴びて「あー、気持ちがいい」と笑顔になる人がいても、電燈の下でその様なことはほとんどないでしょう。

人類がまだ解明できない太陽に感服するとともに日差しを浴びられる幸せに感謝しています。

 

September 17, 2014

昨秋、好評だったサツマイモ(鳴門金時)の第一ロットが無事に収穫されました。

ここまで来れて本当にホッとしています。と言いますのも昨年12月29日の大寒波でー5度を経験し、すきま風吹く古民家で種イモを春の植え付けまで保管できる自信がなくなりました(サツマイモは10度以上での保管が必要。詳細はMarch 3, 2014)。悩んだ挙句に大晦日に1mの深さの穴を掘り、そこに生姜とサツマイモを埋めることに。固い土をスコップでせっせと掘り、モグラにいたずらされないようにネットを敷き、品種ごとに並べます。そして籾殻でしっかり覆い、土を戻す。腰痛持ちにはかなりつらい作業となり、翌日からここ十数年来ない腰痛が出てしまいました。悲しいことに、車の運転もきつい状態で新年会をキャンセルしたほど。

そして、数か月後の植え付け2日前に掘り上げてみると。。。。

深さが足りなかったのか、全ての芋が腐っていました。さすがにこれには愕然。でも、いつまでも呆然として座り込んではいられません。さてどうする?今年はサツマイモを諦めるか?うーん、お芋ファンの嘆きが聞こえてきそう。。。

「明日、鳴門金時が見つかったら植え付けよう!」と決めるとあっけなく見つかりました。その夜は再び月明かりの下、種芋を植えつける踏み込み温床作り。3月末に温床に植えた種芋からでた芋づるを5月下旬に畑に定植し、育ったお芋の一部が今週収穫されました。これから2か月ほどの追熟後にセットに登場予定です。(その時に「サツマイモの悲劇」第二話を)

 

September 8, 2014

今年の西日本の8月は100年に一度の日照不足と言われ、また降水量が非常に多い月でした。そのような天候の中、土の乾き具合と種まきカレンダーという大きなハードルを乗り越え、なんとかカブと大根の種まきが終わりました。

ふ~!

今年はそれぞれ7品種の合計14品種が畑に揃う予定です。そして自家採種されたのは8品種。購入種と並んで株ごとに採種された種はすでに元気に発芽しています。でも、アブラナ科のカブや大根は最後の最後に収穫するまで種採りがうまくいったかはわかりません。自分の花粉では受粉せず他の株が必要であり、他品種の花粉も受粉し交雑するという野菜達。交雑を防ぐために品種ごとに母本をネットで覆い、開花期間中は一日おきに人工授粉をしてとれた種です。「これは何だい?」と呟くようなカブや大根が出てきませんように。。。。

 

August 22, 2014

今年の岡山の梅雨明けは7月20日でした。ところが梅雨明け後の夏の天候を野菜が満喫できたのはわずか10日間。再び梅雨のような天候がすでに3週間も続き、日照不足と過湿で夏野菜たちは不調です。オクラは株が弱りカメムシに実を吸われ、肌が荒れたり曲がったり。初霜まで頑張れるはずのピーマンには今はほとんど花が咲いていません。多すぎる雨で割れたり、熟れる前に傷み始めているのがトマト達。南国生まれの四角豆やゴーヤの生育は遅くなかなかセットに登場できません。反対に涼しくなって元気が出てきたのがインゲン。こちらはやっとセット野菜の仲間入り。来週もしばらく太陽は顔を見せてくれそうにありません。異常気象が続くものの、昨年の干ばつの酷暑と打って変わった二年目の天候を経験し、二代目の種はさらに逞しく育っています。

 

August 13, 2014

今回の台風11号は本当に心配しました。就農以来一年半、天気予報を毎日確認していて、初めて8月10日に「暴風雨」の予報が出ました。9日の朝は午前2時半からその対策で大忙し。雨よけをしていてもこの時期に暴風雨でずぶ濡れになっては壊滅してしまう収穫間近の母本(種採り用の株)、大雨で割れてしまうトマト、強風で傷むぶら下がり野菜を全て収穫。特に大玉トマトは数日前にカラスに20玉近くいたずらされ、これ以上は駄目にできません。出荷後はすでに雨が降り始めていましたが、雨除けビニールの固定、支柱の補強などの作業が続き、長~い一日の最後にできるのは台風の進路が変わることを祈る!

そして、蓋を開けてみると。。。。

雨は100ml以上降りましたが、風は暴風とはならず被害はそれほど大きくなりませんでした。数本のケールやオクラが傾き、一株のレタスの母本が完全に折れてしまったのはかなり悲しいですが。。。でも、一番心配なのは発芽したての人参が大雨に打たれ、また、排水の悪い畑では完全に水没してしまったことです。立ち直ってくれることを心から祈っています。

 

July 28, 2014

私の大好物のミョウガの収穫が始まりました。ミョウガは半日陰を好み、一番山際の午後2時には日が陰ってしまう場所に昨年植えられました。地面を落ち葉で覆っているので、それを搔き分けながら頭をちょこっと出したミョウガを抜き取ります。遅くなると花が咲き香りが落ちてしまいますが、花は蝋梅のような色でとてもきれいです。山の栗の木から落ちたイガグリが落ち葉に交じっており、時々指を刺さされたりしますが、なかなか楽しい作業。でも、日陰の涼しいところが好きなのは私だけではありません。そうです、藪蚊です。作業を始めるとプーンと寄ってくるので、2-3か所刺されてかゆくなる頃が収穫作業の終了です。すべてのお客様にお送りしたいのですが、収穫時期が短く、隔週のお客様のために2週間も持つかなと心配しております。届いた方は旬の香りをお楽しみください。(後日談:残念ながら1週間しか持ちませんでした。)

 

July 21, 2014

夏野菜のお世話が追い付かず、ゴーヤやキュウリが地這えになってしまっているのにすでに秋播きの時期になってしまいました。まずはニンジンの種まきです!昨年、大好評だった筑摩野五寸ニンジンの種がつい2日前に収穫されました。ニンジンの種にはたくさんの毛がついており、それを明日急いで調整し、明後日に播く予定です。母本(種をとる株)が植え付けられた畑が一番山際の日照時間の少ないところだったためか、しっかり丸一年かかって採れた種です。とても発芽試験の時間はありませんが、発芽することを信じています!(後日談:見事に発芽しました!)

 

July 7, 2014

やっと、越冬した大根、カブ、アブラナ科の葉物、春菊の種がほぼ収穫されました。脱穀作業を待つ株が育苗ハウスや離れの臨時乾燥部屋にずらり。今、畑で花を咲かせているのは越冬ニンジン、レタス、サラダ菜、春播き二十日大根。彼らにはそろそろ雨除けをセットしてあげないと。そして、受粉作業や交雑防止の袋かけやネットかけで忙しいのが、カボチャ、ズッキーニ、ナス、ピーマン、ししとう、スイカなどの夏野菜。キュウリもすでに受粉作業をしているはずなのですが、ネットを張るのが遅れていて地這え状態。。。。オクラも第一花が咲き、これからさらに忙しく、そして楽しくなります!

 

June 9, 2014

今の時期のセットで大活躍のレタスやサラダ菜は早春に種が蒔かれました。早春のレタスの苗といえば昨年はとても面白いことが。

畑に定植されたレタスの苗が元気に育っているのを嬉しく見ていると、レタスがモゾモゾと動きだしました。

「えっ。。。。。。!」

疲れがたまり、幻想でも見ているのかと思った矢先、ピョーンと出てきました。蛙が!冬眠から目覚めたようです。これには畑の真ん中で大笑い。そんな彼らは田んぼに水が入った今、植えつけられたばかりの稲の苗の中で大合唱を聞かせてくれます。素敵な夜のサウンドを有難う。

 

June 2, 2014

今春は140品種におよぶ野菜が植えつけられました。その2割が昨年取れた種や種芋からです。自家採種した品種は株毎に採種され、購入種と生育や品質を比較するため、畑には苗に付けられた色とりどりの名札が立っています。また、今後の種取り品種を決めるために50近い新品種も加わりました。農業研修から帰国した当初、F1品種に席捲された大手種苗会社の種カタログを手にし驚愕の思いでした。ところがところが、探せば面白そうな在来種や固定種がどんどん出てきます。流通していない品種の種をいただくことも出来、あっという間に春蒔きリストは数ページに及んでしまいました。「旬の固定種野菜セット」にもそのいくつかが登場予定です。どうぞお楽しみに。今季もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

May 30, 2014

5月末からの気温の上昇とほどよいお湿りで野菜たちはぐんぐん育っています。

ほぼ全ての夏・秋・冬野菜が畑に植えられ、残るはゴーヤと大豆や小豆です。うれしい作物の生育、そして、野菜よりも生育が早いと感じるのが「雑草」と呼ばれる草。。。草刈機の音がいつもどこかで鳴り響いています。この辺りはマムシがでます。マムシは草の涼しいところに潜んでおり、他の蛇類とは違い、人に出会うと逃げずに襲ってきます。それもあり草は長くしてはいけないのですが、中々、草刈作業が草の生育に追いつきません。そんな草が伸びきってしまった私の田んぼの草刈で、3日前にマムシに出会ってしまいました。幸運(?)にも草刈機の刃が先にマムシに出会い、私は難を逃れましたがマムシにはゴメンなさい。草刈の大切さを再認識。。。。

 

May 12, 2014

「月と星」の畑はにぎやかになってきました。

スナックエンドウやソラマメは莢を膨らませ始め、玉ねぎ、ニンニクは来月には収穫です。3度目の正直のじゃが芋や昨年は開墾したての酸性土壌で全く空振りだったゴボウはどちらも100%の発芽率!少々苦戦しているのがカボチャとズッキーニ。定植予定日が大雨と季節外れ(GW後半)の霜警報で2度も延期され、やっと定植されると再び霜警報が出るほど気温の低い朝が2日も続いたためです。今日の美味しい雨と明日からの気温上昇で頑張ってくれると期待しています。トマトやスイカも雨の前に無事に畑の仲間入り。次に登場するはキューリ、ナス、ピーマン、ししとう、ひまわり、インゲン、ささげ、パセリ、オクラ。。。。。と役者は続きます。おっと、忘れてはいけない朝日米。初挑戦の苗代もなんとか形になり、種籾の準備も上々。明後日に籾まきです!ワクワク!

 

April 23, 2014

若葉が美しい季節になってきました。

田植え前の殺風景な田んぼが多い地区で「月と星」の畑では種採り用の大根、蕪、タアサイなどが色鮮やかな花を咲かせています。種採りの大きな楽しみはその野菜の一生が見られることです。大根がこんなに可憐な花を咲かせるとは太くてどっしりした白い大根からはちょっと想像できません。そしてこの可憐な花から出来る種はとても硬い鞘に入っています。とても素手では割れず、カナヅチでたたいたり、硬い底の靴で踏んだりと種を取り出すのは一苦労。それぞれの野菜が子孫を残すために選んできた道はさまざまであり、それを学べることが嬉しい毎日です。

 

April 10, 2014

岡山南部に位置するとはいえ、「冬寒く、春が遅い」と言われる御津でも桜が満開です。

桜の花を見ると自然と笑顔になってしまうのは私だけではないと思います。

春の霞の空を背景にやわらかい春の日差しを受けて咲く、同じトーンの桃色の花。

樹形によってはまるで天使達が舞い踊っているかのよう。

厳しい寒さを越え、新緑の前に現れる、とても嬉しい春の贈り物です。

 

March 25, 2014

先週はジャガ芋の植え付けが無事終りました。夏野菜の苗作りの種まきはすでに始っていますが、ジャガ芋は春に畑に入る一番選手。植え付け前に約一ヶ月間日光に当たり、芽を出します。日に当たることで発芽した芽がかたくなり、丈夫になります。それを50gほどに切り分け、土の中へ。ハウス建設等でパイプを切ったり、電動ドライバーで留め金を留めたりといった作業が続いていたので、畑の土を鍬で耕し、溝を切ってジャガ芋を植える作業に癒されました。昨年の春ジャガはすでに病気が発生していた畑と知らずに植えてしまい、肌があれたソウカ病に。秋ジャガは残暑が厳しく、その後急激に気温が下がり、ジャガ芋の好きな涼しい季節が短かったためほとんど収穫できませんでした。でも、その芋を種芋として今回植え付けました。さて、3度目の正直、どんなジャガ芋が育つでしょうか。楽しみです。

 

March 14, 2014

一月の大仕事のはずだった育苗ハウスの建設は長期プロジェクトとなってしまいました。「明日にはハウスの中に踏込み温床を作らねば!」という時期なのにまだ最後の天井のビニールが張れていませんでした。農作業の合間の3月3日に始ったビニール張りの作業。順調だったはずが、不良資材と非常に不親切な取扱説明書のお陰で新品のビニールが破れると言う惨事に。ショックで3日間ハウス作業をしなかった程でした。部品の交換等に時間がとられている間に天候は変わり、強風の続く日々に。風の弱い朝はビニールが凍っていて、とけて乾く頃には風がピューピュー。それでも今日は「これ以上は待てない!」と日没直前の風の落ちたときに作業を開始しました。あっという間に日が暮れ、懐中電灯を片手に作業を続けることになるかと思いきや、満月かと思うほどの月明り。なんともロマンチックなビニール張りになりました。これも「月と天体の動きから作られた種まきカレンダーにそって農作業をしているからかしら」などと根拠のないことを思いながら。でも、その後が大変。明朝は-3℃の予報で、葉物に覆いとビニールのトンネルをかぶせてあげなければいけないのに覆いがすでに凍ってしまっていました。ビニールだけで明日の寒さを乗り越えられるかかなり心配です。

 

March 10, 2014

この数日は寒さが厳しく、「春はどこへ」と思ってしまいますが、自然界が季節の移り変わりを教えてくれます。ふきのとうを探しに行きましたが、残念ながらすでにフキの子供になっていました。この数日で鳥のさえずりもにぎやかに。3-4日前から始ったウグイスのリハーサルは無事に終了。今は上手になって軽やかに「ホーホケキョ」。畑では種取り用のカブが元気に越冬し、蕾を膨らませています。カブを始めとする大根、小松菜、タアサイなどのアブラナ科は「自分の花粉では受粉しないため同品種の他の株が必要。でも、他品種の花粉でも受精するため交雑しやすい」と言う、とても厄介な野菜たち。品種を維持して種を採るために各品種をネットで覆い、花が咲くと受粉のお手伝いが始ります。今シーズンも楽しくなりそうです。

 

March 3, 2014

昨年のサツマイモ栽培は苗作りから始りました。ご近所さん(多くの人が芋づるを買います)がすでに苗を植える頃に種芋の植え付け。「今からじゃ遅くてだめなんじゃない」と言われつつも「大丈夫。今年は残暑が長くなる!」と念じると、見事に厳し~い残暑。そして、サツマイモは豊作!ところが。。。。サツマイモが育たないイギリスで研修した悲しさ。サツマイモには追熟(収穫後一定期間保存することで成熟度を増すこと。サツマイモの場合、この間にでんぷんが糖にかわり甘みが増す)が必要と知ったのは収穫直前。安納芋は15度で一ヶ月。さらに保存には10度以上を維持しなければならないと。周りの農家さんに聞いて回るものの、大規模農家さんは特別の保存庫があり、それがない農家さんは年内に売り切ると。得策はないとわかり、オーソドックスな発泡スチロールの箱に籾殻で越冬に挑戦。その数16箱。毛布と座布団で包み、ビニールシートをかぶせ、居間の半分とコタツの中を占拠し、日夜室温をチェック、出荷のたびに籾殻が飛び。。。。一冬を共にしました。お陰さまでなんとか傷みも出ず、ついに最後の一箱になりました。残り僅かな安納芋をお楽しみください。

 

February 10, 2014

先日の雪による被害はありませんでしたか。

こちらは4-5年に一度の15cm近い積雪になりました。朝起きるとしんしんと雪が降り積もり、心が洗われるような美しい雪景色。翌日に予定していたパイプハウスの組み立てを考えながら外を見ると、ご近所の農家さんが畑で何か作業を。

トンネル(露地の野菜の畝にビニールをかぶせトンネル状にしたもの)の雪かき!

慌てて畑を見て回ると、ものの見事に雪の重さで潰れていました。。。。。汗をしっかりかきながら、予定外の作業を楽しむことに。

雪解け水には一番エネルギーがあると聞きます。野菜たちが喜んだかな。

 

February 3, 2014

今回のセットに初登場した笹木三月子大根。広島の篤農家笹木さんが14年かけて作り上げた品種です。稲刈りが終った田んぼを見て、「ここに何か作れないか」と考えた笹木さんが耕土が浅くても作れる丸い聖護院大根と三月まで収穫できる三月子大根から生みだしました。この大根を育てて強く感じたのが、品種の良さに加えて種の力の違い。今季育てた親である聖護院大根は慣行農法の種で小さな大根しか出来ませんでした。ところがご覧下さい。この笹木三月子大根は今季栽培した6品種の大根の中でずば抜けてよく成長しました。蒔いた種は自然農法で採種されたものです。種の力を目の当たりにして、採種の大切さを再認識しました。

 

January 13, 2014

一月の大仕事は育苗ハウスの建設です。

昨年は3月に越してきて、ハウスを建てる時間なく4月から育苗作業を始めました。例年なら2-3週間で暖かくなるので、縁側育苗で乗り切れるかと思いきや、春は遅く。。。GWの前半まで遅霜が。研修中はハウスの中で自動温度設定の温床マットを使っていたので、発芽するのが当たり前だった種が腐ってしまうと言う悲しさ。育苗についてとことん考えさせられた一年目でした。

December 18, 2013

ほとんどの夏野菜のかたづけが終わり、畑は一見ひっそりとした冬模様です。

でも、地上部が青々とした夏とは一変し、私達には見えない地下で活発な土壌と作物の交流が行なわれています。それを考えると畑に立っていて、ワクワクします。

 

December 2, 2013

岡山県は岡の様にポコポコした山が沢山あることから岡山と呼ばれるようになったと聞きました。

農園の周りは自然林が多く、夕日があたると山が燃えるような暖色に染まります。

あまりの美しさに言葉を失い、そして、「ありがとう」と呟いてしまいます。

 

November 20, 2013

今週前半は一年で最も緊張する大切な3日間。根菜類の種採り用の母本選抜です。カブや大根、人参を品種ごとに抜き、生育状態や形、味で採種に使う株を決めます。品目によって母本数はかわりますが、理想としては20-50本を植えなおします。そして、それらが順調に生育すると、来春、花が咲き、種が実ります。今年の厳しい残暑を防虫ネットなしで生き抜いた株から、生命力溢れる種が採れることを期待しています。

 

November 11, 2013

野菜畑はそろそろ冬支度。

初霜前に収穫する、寒さが苦手なサツマイモ。

初霜後に葉を落とし、土寄せで冬を越す里芋たち。

ソラマメの苗には笹の枝を使って霜よけ対策。

野菜の越冬を助けたら、築127年の古民家で人間が越冬できるか、こちらも作業が急がれます。

 

November 6, 2013

今年、初挑戦した米作りの稲刈りは予想外の展開になってしまいました。

田のぬかるみが予想以上で稲刈り機が使えず、4日がかり、延べ13人の労力を要し、手刈りで無事終了。
稲は幸せそうに天日に干されています。7日から10日の天日干しのあとに脱穀作業。その後、ムシロの上で乾かして、籾摺り、精米でやっと新米になります。さてお味はどうでしょうか。

 

October 23, 2013

台風26号の強風でいくつかの支柱を補強しましたが、「月と星」の野菜たちは北風に吹かれながらも元気一杯です。夏の酷暑に続き、残暑が厳しい秋でしたが、最近の朝晩の冷え込みで夏野菜は確実にお別れを告げています。その分、大根や蕪の苗に気合が入ってきました。秋蒔きは62品種。あと2-3週間で収穫できる野菜、越冬して春先に収穫できる野菜と生育速度はさまざまです。昨日は1週間前に植えたニンニクが発芽しました。そして、月末には稲刈りです。台風27号の雨がどの程度降るのか、田んぼが乾くか心配ですが、粗植でしっかりブンケツした稲はたわわな穂をつけています。

 

October 9, 2013

台風24号の影響はほとんどなく、ほっとしております。

しかし、今日の真夏のような蒸し暑さは一体何なんでしょうか。ソラマメをいつ蒔こうか悩むところです。

今日と明日は種まきカレンダーでは葉菜の日です。白菜、キャベツ、レタス、ほうれん草、小松菜などなどのお世話と種まき等大忙しの2日間です。端境期とは言え、畑は元気な野菜で溢れています。

 

October 2, 2013

金木犀の香りが漂う季節になりました。空気も澄み、夜空を眺めるのが楽しい毎日です。その一方、残暑が長く気温が下がらないため、秋冬野菜の生育が鈍っています。暑さのため虫も多く、小さな苗はかなり苦労しています。その様な状況でどこまで人間が成育を助けるべきかと自問自答しております。

 

September 29, 2013

気持ちの良い秋晴れが続く毎日です。ここ五城地区でもモチ米や早生のお米の稲刈りが始まりました。ほとんどの農家さんがコンバインで刈るため、はざかけはほとんど見られなくなりましたが、「月と星」は天日干をする予定です。でも、穂が実るのを楽しみにしているのは人間だけではありません。今年はイノシシの被害が例年以上に多く、人間とイノシシの知恵比べです。イノシシの急増は山が荒れて食べ物が減ったことよりも豚と交雑したイノブタが多くの子供を生むためとも言われています。どちらにしても自然の調和を乱した人間が原因であり、その状況をどう改善できるのか、田畑の作業をしながら考えております。

 

September 22, 2013

気持ちの良い秋晴れが続く9月の畑は、夏野菜から秋冬野菜への移行期間です。そろそろかたづけるトマトやキュウリなどと、発芽したての大根や蕪の苗が畑に並んでいます。田では穂が垂れ、風が吹くと黄金色の小波が田を走ります。「月と星」の田んぼも地区では一番遅い田植えだったものの、しっかりブンケツし、たわわな穂をつけています。畦には楽しみにしていた曼珠沙華が満開になりました。日本の美しい四季の移り変わりに日々心が洗われる思いです。  

 

2017~2015年の記事